「イヤホン、耳に入れたくないんだよな」
仕事中、ふとそう思うことはないだろうか。俺はある。カナル型(耳栓型)のノイズキャンセリングは確かに静寂をくれるが、長時間つけていると耳が蒸れるし、痒くなる。なにより、家族の声やインターホンに気づけないのが地味にストレス。
そこでおすすめなのが、 「Bose Ultra Open Earbuds」
こいつはただのイヤホンじゃない。こいつは 身体機能の拡張 だ。
安くはない。正直、接続周りには不満もある。だが、俺はこいつのおかげで家中のスピーカーを手放した。
朝起きてから寝るまで、生活のBGMが自分の身体と一体化する感覚。この体験には、価格以上の価値がある。
今回は、毎日このイヤホンを酷使している俺が、良いところも悪いところも包み隠さずレビューします。
メリット:なぜ「身体のアップデート」なのか
1. 装着感が消える。「音」が直接脳に届く感覚
Bose QC Ultra Earbuds のような「耳に詰め込む」タイプとは次元が違う。イヤーカフ型で耳を挟むだけなのだが、これが不思議と痛くない。耳が弱い妻ですら「これなら痛くない」と言ったレベルだ。(妻はambieというイヤホンだと耳が真っ赤になるほど耳が弱い)
つけていることを忘れるあまり、居酒屋で一緒に飲んでる人に「それ何ですか?」と聞かれて初めて「あ、外し忘れてた。すみません」と謝罪することすらある。
音楽を再生した瞬間、耳元ではなく「自分の周囲の空間」で音が鳴り響く。これが Bose の「イマーシブオーディオ」の威力だ。トイレでスマホを開いただけなのに、まるで高級スピーカーに囲まれた部屋にいるような錯覚に陥る。これが「身体がBluetooth接続された」と感じる理由だ。
2. 「耳の健康」と「育児」の両立
一日中つけていられる理由は、物理的な軽さだけじゃない。「耳の穴を塞がない」からだ。
- 蒸れない : 外耳炎のリスクが激減する。ヘビーユーザーにとって、耳の健康は何よりの資産だ。
- 聞こえる * 1歳の子供が泣いても、宅配便が来ても、即座に反応できる。
しかも操作はタッチセンサーではなく物理ボタン なので、子供を抱っこした拍子、髪の毛を書き上げた時に手が触れて誤作動…なんてイライラとも無縁だ。この「確実性」は、生活の道具として非常に合理的だと言える。
デメリット:あえて言う「イマイチ」な点
俺は嘘をつくのが嫌いだから、不満点もはっきり書いておきます。
1. 接続性(マルチポイント)にはクセがある
俺が現在持っている、スマホ(Pixel 10 Pro)、タブレット(iPad Air 11)、PC(MacBook M3 Air)。これらを自動で切り替える「マルチポイント接続」に対応しているが、正直、挙動は完璧じゃない。
「Pixel で音楽を聴きたいのに、MacBook が接続を離さない」「iPad を開いたのに、自動で切り替わらない」こういうことがたまにある。いちいち Bluetooth 設定を開くのは面倒くさい。
ただ、これには解決策がある。アプリで 長押しでデバイス切り替え を設定しておけば、スマホを出さずに耳元のボタン操作だけで強制的に接続先をローテーションできる。
2. バッテリーは「1日」持たない
公称最大 7.5 時間(イマーシブオーディオ使用時はもっと短い)。朝から晩までつけっぱなしにする俺のような使い方の人は、昼休憩かどこかのタイミングでケースに戻して充電する必要がある。「24時間ノンストップ」は物理的に無理だ。そこは割り切る必要がある。
3. 「騒音」と「風」には無力
構造上、ノイズキャンセリング機能はない。
- 満員電車 : 周りの音がうるさすぎて音楽は聞こえない。
- 強風の日 : 風切り音が「ボボボ」とダイレクトに入ってくる。
「音楽に没頭して世界を遮断したい」という時は、素直に QC Ultra Headphones などを使った方がいい。
結論:どんな人が買うべきか?
ハッキリ言って、 高音質で音楽鑑賞したいだけ の人には勧めることはないけど。 以下の条件に当てはまるなら絶対買ったほうが良い。
- 在宅ワークなどで、1日中何かを聞きながら作業したい人
- 耳の穴が弱く、カナル型イヤホンが苦痛な人
- 小さな子供がいて、環境音を遮断できない人
- 「生活のBGM」を、最高品質で聞きたい人
- ambieのような安いイヤホンが駄目だった方
俺にとってこのイヤホンは、もはや家電ではなく「身体の一部」だ。第2世代が出たら、大したアップデートがなくても迷わず即買い替える。だって身体の一部なんだもん!