【実録】ゴミ山からの脱出。ガジェットオタクのエンジニアが、都内の狭小住宅でミニマリストになるまでの全記録(2年間の軌跡)

はじめに:なぜ、ガジェットオタクがモノを捨てたのか

私はエンジニアであり、重度のガジェットオタクだ。 最新のデバイス、便利な周辺機器、いつか使うかもしれないケーブル類……。気付けば 都内の決して広くはない自宅 は「モノ」で溢れかえっていた。

妻もまた、片付けが得意な方ではない。 しかし、子供が大きくなり「子供部屋」を作る必要に迫られたとき、私たちは絶望した。 「部屋がない。いや、モノがありすぎて部屋が見えない」

これは、足の踏み場もないゴミ山を作り上げてしまった私が、2年をかけて「ミニマリスト」へと生まれ変わり、人生の主導権を取り戻すまでの記録である。

【アイテムリストをお探しの方へ】 この記事はミニマリストになるまでの「過程の記録」です。 最終的に選び抜かれた 「リュックの中身(厳選24アイテム)」 だけを手っ取り早く知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 👉 [2025年版] リュック一つで生活する「究極のミニマリスト」の持ち物リスト (/posts/2025-ultimate-minimalist-one-backpack-life/)


STEP1:地獄の「メルカリ」ロードと、損切りの決断

最初に手を付けたのは「売る」ことだった。 エンジニアとしての性分か、あるいは貧乏性か。「勿体ない」という感情がゴミ山を形成していることは明白だったからだ。

「1年使っていないものは売る」

そう決めて出品を始めたが、すぐに壁にぶつかった。売れるものと、売れないものがある。そして何より、出品・梱包・発送の手間が膨大すぎる のだ。

気付き:その500円に価値はあるか? 例えば、頑張って出品して500円の利益が出たとする。しかし、その手間賃やストレスを時給換算したら? 「500円払ってでも、今すぐ目の前から消し去ったほうがマシではないか?」

ここで思考が切り替わった。 誰も買わないものは、買った時の値段を忘れて捨てる。 胸が痛む。だからこそ、骨身に染みる。 「そもそも、買わなければよかったのだ」 と。


STEP2:「買わない」という鉄の掟

負の連鎖を止めるために、次に課したのは「徹底して買わない」ことだ。 家中探しても見つからないから買う? それが一番の悪手だ。

例えば「孫の手」が見当たらなくなったとする。 以前の私ならAmazonでポチっていただろう。だが今は違う。 「1年かけて孫の手を探す。その間、絶対に買わない」 探し物をしながら、不要なものを捨て続ける。1年経っても見つからなければ、そこで初めて買う権利が生まれる。

「なくても何とかなるものは、買わない」 数日考えれば、大抵の物欲は消え失せることに気づいた。


STEP3:【重要】最高級の家電を買って「統合」する

ここからが、ガジェットオタク流ミニマリズムの真骨頂だ。 「モノを減らす」というと、質素倹約をイメージするかもしれない。逆だ。 「最高のものを買って、機能を統合(マージ)する」 のだ。

安物は機能が単一で、数が増える。しかし、ハイエンド機は一台で何役もこなす。

  • 最高級オーブンレンジ

  • これ一台で「電子レンジ」「オーブン」「ノンオイルフライヤー」「トースター」を統合。

  • 最高級炊飯器

  • 「電気炊飯器」と「土鍋」を統合。

  • 高機能エアコン

  • 「加湿器」「除湿機」「サーキュレーター」「扇風機」を統合。

👉 [あわせて読みたい] 高級キーボードは今すぐ捨てろ。MacBook一台で戦う思考法

初期投資は高い。しかし、これによって得られる 「家のスペース」 という資産は計り知れない。 都内の家賃単価 を考えれば、床面積を家電から取り戻すことは、実質的な節約になるのだ。


STEP4:消耗品と収納の「悪魔」を断つ

家電の統合でスペースが空き始めたら、次は「生活のノイズ」を消していく。

  • 充電ケーブル

  • コンテナ2個分あったケーブルを、予備1本以外すべて廃棄。今はティッシュ箱サイズに収まっている。

  • ゴミ箱

  • 各部屋になど要らない。回収の手間が増えるだけだ。家に一つあればいい。

  • 収納家具

  • 収納があるから、モノが増える」。収納家具自体を捨てるのが最短ルートだ。

  • 炭酸水

  • ペットボトルの山とサヨナラするために『ドリンクメイト』を導入。飲み残しに炭酸を再注入できるので無駄もない。

  • スーパーに行かない

  • 店舗に行くと余計なものを買う。ネットスーパーで必要なものだけを厳選する。

ソファー? ニトリのパイプ椅子で十分だ。 スピーカー? 高級イヤホンがあればいい。

こうして、私の持ち物はリビングから一切消滅した。

👉 [あわせて読みたい] Apple Pencilは「紙とペンを全捨て」できる最強の断捨離ツールです


こちらもおすすめ

断捨離の果てに選び抜かれた、私の 「リュックの中身(厳選24アイテム)」 の詳細は、こちらの記事で全公開しています。 👉 [2025年版] リュック一つで生活する「究極のミニマリスト」の持ち物リスト


STEP5:妻への波及、そして「丁寧な暮らし」へ

私がリビングから痕跡を消すと、面白いことが起きた。 妻のモノが、悪目立ちし始めたのだ。

私が何も言わずとも、妻は自ら片付けを始めた。結果、ゴミ袋10個分を処分。 私の寝室からもサイドテーブルが消え、あるのは充電器とハンドクリームだけ。

2年かかった。今はもう、棚1個分の売り物が残っているだけだ。 仕事が忙しく売る暇はないが、これを処理すれば私の「ミニマリスト化」は完了する。


結論:何のために減らすのか

ミニマリストになって分かったことがある。 それは「未来の見通しがよくなる」ということだ。

自分に必要なモノはこれだけ。 出費が減り、お金が貯まり、あくせく稼がなくても生きていけるという安心感。

かつて私が馬鹿にしていた「丁寧な暮らし」が、ここにあった。 今の環境を研ぎ澄まし、少ないモノを愛し、一つのモノを使い尽くす。 そうすることで、「自分と家族を幸せにするために、あとどれくらい仕事をすればいいのか」が明確に見えてくる。

モノを捨てた先にあったのは、空っぽの部屋ではなく、満たされた心だったのだ。