【地方出身者が語る】東京に住んで10年。それでも私が「田舎には戻らない」と断言する理由

はじめに:東京は「選ばれた人」だけの場所ではなかった

「東京は恐ろしい場所だ」 「あそこは特別な才能がある人か、選ばれた人しか住めない場所だ」

地方の田舎町で暮らしていた頃、私は本気でそう思っていました。 テレビをつければ流れてくるのは東京の話題ばかり。流行も、事件も、すごい話もすべて東京発。それに引き換え、自分の周りには「何もない」。

そんな私が、仕事を求めて上京し、10年以上が経ちました。 結論から言うと、今の私は「もう田舎には戻らない」と決めています。

今回は、地方出身の私が実際に都民になって感じた「東京のリアル」と、なぜこれほどまでに東京にこだわるのか、その理由をお話しします。

上京して感じた「圧倒的な格差」と初期の感動

社会人になってから上京した私ですが、最初は決して順風満帆ではありませんでした。 仕事を辞めて上京し、生活が安定するまでには約2年かかりました。それでも、その苦労を上書きするほどの衝撃が東京にはありました。

1. そのへんの人が芸能人に見える

初めて東京に来た時、スクランブル交差点ですれ違う若者たちが全員、何かのモデルか芸能人のように見えました。地方では見かけないような洗練されたファッション、自信ありげな歩き方。「テレビで見た場所」が目の前にあり、そこを歩いている自分に感動さえ覚えたものです。

2. 「若者」が街に溢れている

一番驚いたのは、シンプルに「若者がいる」ということ。 地方の商店街や住宅地を思い出してください。歩いているのは高齢者ばかりではありませんか? 東京は、どこに行ってもエネルギーを持った若者がいます。この「街の活気」の違いは、肌で感じる最大のカルチャーショックでした。

3. インフラが極限まで整っている

電車は数分おきに来る。コンビニは数メートルおきにある。深夜でも明るい。 このインフラの完成度は、生活のストレスを極限まで減らしてくれます。

「憧れの街」が「近所」に変わる時

数年も住めば、人間は慣れる生き物です。 最初はキラキラして見えた渋谷、新宿、秋葉原、池袋といった街も、今では単なる「乗り換え駅」。 テレビで「〇〇で話題の!」と特集されていても、「ああ、あそこの角の店ね。こないだ芸能人いたな」くらいの感覚で、日常の一部になります。

「東京に住むこと」自体が特別だった感覚は薄れ、それが当たり前の日常になります。 では、特別感がなくなったら田舎に帰りたくなるか?

答えは NO です。

私が「田舎には戻らない」と決めている理由

確かに、田舎の空気は綺麗です。地価も安いし、家も広いでしょう。 しかし、東京に10年以上住んで痛感するのは、選択肢 の圧倒的な多さです。これは、生きていく上で 最強の武器 になります。

仕事を失っても、次がある安心感

地方にいた頃、「仕事がない」というのは死活問題でした。選べる職種も限られていました。 しかし東京には、あらゆる産業が集まっています。もし今の会社が倒産しても、今の仕事を失っても、「いくらでも仕事がある」という事実は、精神的な安定に直結します。

リモートワーク時代だからこそ「東京」

「リモートワークができるなら、地方移住でもいいのでは?」という意見もあります。 しかし、私は逆だと考えます。東京に身を置いているからこそ、「フルリモート」も選べるし、「週1出社」も選べるし、「対面で人脈を作る」こともできる。 「東京にいながらリモートをする」のと「地方でリモートしかできない」のでは、取れる戦略の幅が違います。

まとめ:選択肢を持つために、東京に住む

今、改めて田舎暮らしを想像してみました。 しかし、帰るという選択肢は浮かび上がりません。あの「選択肢が限られた閉塞感」に戻ることはできないからです。

おそらく、最初から東京生まれの都民であれば、私とは違う感覚を持つでしょう。田舎の自然や不便さを「贅沢」と感じるかもしれません。 都内で生まれた私の息子が大きくなった時、彼が「田舎に行ってみたい」と言うかどうか。それはまた別の話として、記事にしてみようと思います。

もしあなたが今、地方で「ここには何もない」と感じているなら。 そして、「東京なんて怖い」と躊躇しているなら。

住めば都、という言葉は本当です。 そして東京という「」は、あなたの人生の選択肢を確実に広げてくれます。まずは 一歩、踏み出してみることをおすすめします。